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映画「Banking On Bitcoin」でビットコインの歴史を学ぶ

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Netfilixで「Banking On Bitcoin」というドキュメンタリー映画を見ました。
Banking on Bitcoinとは、「ビットコインでの取引(または「ビットコインを頼る」とも)」という意味ですね。

Netflixなら日本語字幕付きで見ることができます。

 


Banking On Bitcoin - TRAILER

映画を見た個人的な感想

暗号通貨やブロックチェーンについて勉強している人であれば、この映画の中では目新しい情報というのは少ないかもしれません。
ビットコインやブロックチェーンに関する技術についてはごく平易に初心者向けに解説されているからです。
この映画は、技術や最新トレンドに対して理解を深めるものではないです。

しかし、この映画では次のような点についてよく学ぶことができました。

  • ビットコインの歴史:どういう人たちの中から生まれ、どういう人達が最初に使い始めたのか
  • 非中央集権を理想とするビットコインと政府・規制の圧力と関わり(これはある意味存在の承認でもある)
  • 「サトシナカモト」の謎と接点を持った人物たちの貴重な証言

今や1ビットコイン=60万円(2017年10月16日現在)を超える価値がついて熱狂しているようなビットコインですが、そのルーツ(根本)となるものを学ぶことができ、興味深く映画を見ることができました。

ビットコイン誕生の歴史が分かる

(1)ビットコインは2008年の世界金融危機の中で初めて発表された

2008年のサブプライムローンを発端とする世界的金融危機が起きました。
当たり前に安全だと思っていた銀行や金融システムに対する信頼が崩れ落ちるまさに混乱のときに、ブロックチェーン技術を用いたビットコインに関する論文が「サトシ・ナカモト」という名前で初めて世の中で発表されました。(このときは本当にごく少数の人しかその存在を知らなかったけど。。)

(2)ビットコインの元になっているアイデアは、1990年代初期に生まれていた

ビットコインやブロックチェーンの考え方や技術は、実は、1980年後半~1990年代初期の暗号学の論文やCypherpunk(サイファーパンクという暗号技術の活用を推進する活動家)の試験的な暗号通貨開発の経験を統合したものになっているのです。

ビットコインは、2008年の後半に論文が出て、2009年1月3日にサービスがローンチされていますが、そのアイデアや最初の暗号通貨開発は実は約20年ほど前にすでに合ったのです。(当時よりはるかにサーバーなどのITインフラが発展しているので、今のような世界的な流通が実現しているんだなぁと思いました。)

(3)最初にビットコインに価値を見出したアーリーアダプターたち

これはまさに映画を見てほしい部分の1つですが、まだビットコインや暗号通貨のことをほとんどの人が知らない中で、このイノベーションに価値を見出した人たちがいます。
そのうちの何人かは世間的には「悪者」とされてしまっています。例えば、マウントゴックス運営者で100億円以上のビットコインが消失してしまい、逮捕された「マルク・カルプレス」や、シルクロードの創設者である「ロス・ウルブリヒト」、最近「ビットコインで50000%のリターンを得た」とTweetしたウィキリークスの創設者の「ジュリアン・アサンジ」など。
他にも「悪者」とされてしまってはいないけれども、アーリーアダプター(もはやイノベーター)としてビットコインに価値を見出し、ビジネスを展開しようとした人たちの数々のドラマが、2008年以降からあったのだと、その上に今が積み上がっているのだとよく分かりました。

サトシナカモトの思想とビットコインと政府規制

ビットコイン財団のリーダーを務める男性が、サトシナカモトとメールや掲示板でやり取りしていた思い出を語るシーンがあります。
彼によると、サトシナカモトは常に「非中央集権の理想」を壊そうとする政府の介入を警戒していたようです。

しかし、ビットコインが徐々に注目され始めると、CIAや金融庁などの国の組織が近寄ってきます。そして、サトシナカモトはある日突然姿を消します。
あらゆる情報にアクセスできる現代で、誰も「サトシナカモトが誰なのか」分からないというのを誰もが不思議がっています。

その後、ビットコインはより多くの起業家や投資家や政府の注目を集めるようになり、ビットコインのアーリーアダプターたちと政府との間での規制に関するディスカッションなどが始まっていきます。(このあたりもぜひ映画で見てください。)

 

ということで、なかなか見ごたえのある映画でした。
アーリーアダプターの登場人物たちと当時の動きを第1世代だとすると、明らかに今の私たちは第2世代だなと感じます。第2世代として、暗号通貨にどのような展開が予想されるのか考えてみたいなと思いました。
また面白い情報があれば共有したいと思います!